天使に近づきたかった少年
・・・貴方は神を信じますか?
例えばこの世を支え、滅ぼす力を持つ者がいるとするなら、
それは神と呼べるでしょうか・・・?
時は今から幾分か昔。
まだ世界に、神存在説が囁かれて間もない時代
一人のある少年は
運命の環に巻き込まれ流されていく・・・・
『天使に近づきたかった少年』
1.惨劇
・・・俺の名前は、ルイ・グレイル。
今年で満14歳を迎える・・・はずだ。
確かな事はわからない。
俺は生まれてすぐに親に捨てられた孤児で、
本当の年齢は定かではないのだ。
今、俺がこうして生きていられるのは、
クレラさんというおばさんが、
俺を孤児院から引き取ってくれたからだ。
あれから14年弱・・・・。
俺はすっかり、おばさんの事を親同然に慕うようになっていた。
あの日・・・
あんな悲惨な事件さえ起きなければ、
それは今も変わっていなかっただろう
その夜、俺は自室で裁縫をしていた。
手先は器用な方ではないけれど
どうしても明日までに作っておきたかったものがあったのだ。
クマのぬいぐるみだ。
明日はおばさんの誕生日で、
これはその誕生日プレゼント。
今まで一度も誕生日にものをあげたことなんて
なかったので、少し緊張しているが
デキはいうほど悪くない。
「よし、完成!」
そして今、クマの瞳を縫い付け、それは完成した。
一人それを見て、喜んでいると
こんな夜にチャイムが鳴った。
何だろうと思い、俺はぬいぐるみを
鞄につめて自室をそっと出る。
「はーい、どなた?」
おばさんが玄関に走っていく音が聞こえた。
こんな時間まで起きてるなんて
おばさんはやっぱりすごい。
俺の部屋は二階にあり、階段の隙間から何となく
下が見えるようになっているので
俺はそこからそっと下を覗いた。
・・・?
誰もいない、おばさんの姿もない。
何だろうと下に下りようとした時、キャー!!というおばさんの
叫び声が聞こえギョッとする。
「な、何だ・・・・?!」
俺は急いで部屋に戻ると、この間買ってもらった
エアーガンを取り出した。
そして、それを構えてゆっくりと階段を下りる。
最後の2、3段は飛び降りて俺は銃を構えた。
・・・?!
血、血、血・・・
おびただしい血が、床一面に広がっていた・・・
俺はふと前方を見る。
誰かが倒れている・・・?
・・・おば・・・さん・・・・?!
「・・・ほぅ、この少年か。」
その時、背後で声がした。
驚いて振り返ると、謎の男が立っていた。
黄土色の髪・・・耳には黒いイアリング。
それに・・・手に持っている剣。
血のついた・・・剣。
「お前が・・・・おばさんを・・・?」
殺したのか・・・?
そこまで言う暇はなかった。俺は本能のままに男に銃を乱射する。
しかし、ただの一つも彼には当たらなかった。
「・・・随分物騒だな。」
乱射が止まると男は呟き、ゆっくりとこちらにくる。
「・・・く、来るな・・・」
震える手で銃を握る。
「・・・君は。」
男が口を開いた。だが、先ほどとはまるで別人。その声からは、慈悲や愛しさ感じられた。
「君は神を信じるか・・・?」
1章 END
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コメント
お前意外に才能あんじゃね??
めちゃ面白い+ニィ
早く3話読みて~~~~
って俺何回コメントしてんだ+汗
まぁ・・・いっか+満笑
PS:しかも2話から読んだ人・・ ←俺のことね+苦笑
投稿 雷雅 | 2008年5月10日 (土) 10時18分